2014年9月20日土曜日

水泳の技術と技能

卒論生が,背泳ぎのスタート技術の分析に取り組み始めたのを契機に,水泳の技術と技能についての自分なりの見解を書き綴ろうと思い立った.

水泳に限らずスポーツの指導現場では,「いいね!」というコーチの評価によって選手の技能が指導されているのが現状である.「いいね!」と言われた選手もときとして,別のコーチにみてもらって,「よくないね!」と言われたりして,磨き上げてきた技能に疑問を覚えることが多々ある.

水泳以外の研究も多く手がける私の研究での目標は,すべからくスポーツは客観的な評価基準に基づくべきだ,という理念で研究を進めている.「エビデンスベースド・コーチング」,「エビデンスベースド・トレーニング」である.

そうは言っても,ありとあらゆる疑問点について自分で検証実験しているわけでもないし,先行研究がすべてわたし自身の感じている疑問について検証してくれているわけではないと言うこともあり,エビデンスと言いつつも心許ない.

そこで,ここでは力学の原理,流体力学的な観点からみた定性的な議論を中心に水泳の技術と技能を解説していきたい.ネタを披露するという側面もたぶんにあるが,理詰めで水泳の技術について解説していきたい.

技術と技能がどう違うのか,ということについては,時機に詳しく解説したい.

学生時代から書き溜めた原稿もあるのだが,それは追々見直した上で投稿したいと思う.

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